分析レポート

ソフトバンク
日本シリーズ2020直前!ソフトバンク戦力分析

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12球団で最も失点の少ない鉄壁の投手陣と、狙い球を着実に仕留める打撃陣で2年ぶりのパリーグ優勝。
三振を奪える投手力と安打を許さない守備力、走力を活かした攻撃の特徴を2020年の年間成績データから分析します。
※データ分析で利用している得点期待値などの詳しいデータは、上部「分析」タブから見ることができます。



■攻撃力分析


得点は12球団で3位の531点。盗塁・三塁打が1位でトップクラスの走力と長打力を武器としている。
本塁打が多い割に三振が少なく、また四球が少なく凡打が多いことから、早いカウントから狙い球を絞って強打する戦術が高い得点力を生んでいる。


・総得点は531点で12球団中3位、平均493点と比較して37.2点上回っている。
・単打は660個で10位、平均の692個より32個少なく、得点期待値に換算すると平均より15点ほど稼げていない。
・二塁打は165個で9位、平均の172個より17個少なく、三塁打とあわせても平均以下となっている。
・三塁打は12球団トップの28個、平均の18個より10個多い。足が速いだけではなく長打も打てる選手が多いことが特徴。
・本塁打は126個の3位、平均の107個より19個多く、得点換算すると24.7点稼いでいる。
・三振も851個で3位、平均の899個と比べて48個少ない。本塁打が多い割に三振が少なく、狙い球を絞って確実に仕留めていると想定される。
・四球は平均以下、凡打は12球団でも多い方で、早いカウントから打っていく傾向がある。
・盗塁は12球団で最も多い99個。平均の72個より17個多い。
・相手の失策は56個で最も少なく、自らの打力・走力で得点を稼いでいる。


■防御力分析


三振が最も多く、本塁打が最も打たれていない強力な投手陣を擁しており、失点は12球団で最も少ない389点。
単打、二塁打も平均より少なく、ほとんど打たれていない、という印象。
ただし、四球が最も多い457個であり、三振か四球のパワー型の投手が力で抑えている。


・総失点は12球団で最も少ない389点。12球団の平均493点と比較して104点も抑えている。
・被単打は606個で2位。平均の693個より87個少なく、ポジションを含めた守備力の高さがうかがえる。
・被二塁打は139個で1位。平均の173個と比べて34個少ない。打撃でも少ないためPayPayドームは二塁打が出にくい球場となっている。
・被本塁打は最も少ない83個、平均の107個と比べて24本も少なく、得点に換算すると32点抑えている。
・奪三振は12球団で最も多い1035個。平均の899個より136個も多く、22.3点抑えている。
・与四球は10位の457個。平均の410寄り47個多く、約14点失っている。
・凡打は12球団で最も少ないが、三振に抑えているため少なくなっていると想定される。
・許盗塁、失策数はほぼ平均。


12球団一の強力な投手陣と、長打力と走力を兼ね備えた打撃陣で確実に勝利を重ねている。
四球を選ばずいい球を仕留める攻撃と、三振を狙って四球を与える投球は、ある意味チーム戦略として一貫性がある。
攻撃では単打・四球で出塁できる打者、守備では四球を出さず凡打に仕留める投手が補強ポイント。

2020/11/20 by 19000013

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