試合の同じ状況からチームが勝利した割合になります。
・WPA(Win Probability Added)
・野球のセイバーメトリクスで用いられる指標のひとつ
・1995年~2018年の日本プロ野球公式記録を調査
・同じイニング、
表裏、
点差、
アウト、
走者状況を集計
・先攻(あるいは後攻)が勝利した数の割合を計算
1995年から2018年までの23年間の一軍公式戦は2万354試合です。
プレイボール直後も同じ試合数になります。
先攻が9092勝、後攻が1万629勝、
引き分けが533試合で、後攻の勝利確率は52.48%になります。
先頭打者がアウトになった試合数は1万3460試合で、
先攻が5837勝、後攻が7432勝で、
後攻の勝利確率は54.49%となり、
先頭打者を打ち取ることで2%勝利確率が上がります。
逆に、先頭打者が出塁するか本塁打を打った試合数は6618試合で、
先攻が3258勝、後攻が3199勝で、
先攻の勝利確率が49.22%となり、後攻の勝利確率を上回ります。
先頭打者が出るか出ないかで、6%の違いが生まれます。
試合における打席ごとの勝利可能性の変化のグラフです
3回表同点ノーアウトランナー0なしでの後攻チームの勝利確率は58.19%でした。
本塁打を打つことで1点勝ち越しとなり、勝利確率が71.98%に上昇しています。
このように、打者が打ったり凡退したりすることで打席における勝利確率が変わりますが、
その変化をグラフで表したものが勝利可能性グラフです。